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鎮魂歌を読んで

どうも、こんにちは。

さて前回書きました馳星周不夜城」の続編である「鎮魂歌」を読みましたので感想を書いて行きたいと思います。ネタばれの部分がありますので本に興味がある方は読んだ後に見て下さい。

不夜城を読みまして、なんというか煮え切れないような、こんな終わりでいいのか、その後どうなったのかと、夜は眠れない時は一睡も眠れず、ご飯は食べすぎた後には全く食欲が無い状態が続いた為、このままではまずいと思い続編を購入しました。

鎮魂歌ですが、舞台は同じ新宿だが前回の話から2年経過した後が話の舞台となります。前の主人公は出てはきますが、序盤は別の人物が主役の様な形で物語が進んでいきます。ある意味前の主人公は前回の事件で伝説的な有名人の様なポジションとなっており、色んな登場人物の視点から話が進んでいきますが、それらの人物の陰から前主人公が助力しているように見せかけて操って行くような形で話が進みます。そんな中今回の主人公である殺し屋がある女に惚れてしまい、そこから彼がタガが外れてしまったように本来の彼では考えられないような無茶な行動をして行くようになっていきます。いやあ、恋は盲目と言いますが恐ろしいものですね。さらに主人公以外に元悪徳警官も出て参りますが彼も本来の彼の行動から逸脱するようになって行きます。こういったバラバラにほどけたそれぞれの糸が最後に向かって結ばれていく、そのような話でしたが、彼が望んでいたのはその位置、ポジションではありません。壮大な復讐劇だったのだと思います。人としてやってはいけないような残酷な策略、計略を用いて終焉を迎えますが、なんとなく物悲しい気分になさせられる、そんな作品でした。